愛沢憲一のバックナンバー

今週は強い相場展開か?

[2001/04/23]

【先週の反省】・・・(4/23月曜夜中3時半記)
先週の「前半13000円前後までの押し目を付けた後に後半上昇に転ずる」予想もまた当ってしまいましたが13000円を割るかも知れない時に勇気を持ってコール(又は先物)を買えたでしょうか?

様々な掲示板を見ていますと下がってくると弱気のコメントが増えもっと下がる気がしてなかなか買えません。次の日には高く寄って しまって、あれよあれよと上がってしまい、いよいよ買えない状況になりました。

たとえば5月限145コールは安値40円が3日後高値275円になり、約6.8倍となりました。全てを取れなくても4〜5倍取れた方もいたと思います。あのもっと下がるかもしれないという恐怖心にうち勝って買えた人だけが大きな利益を手にできるのかもしれません。

私にとって「テクニカル分析」はそうした恐怖心にうち勝つ勇気を与えてくれる唯一の源泉です。この指標がこの位置だからこうなる確率が高いハズだから、ここで買おう!となるわけです。

ただ、テクニカル分析も1つの判断材料ですので、過信は禁物!です。何度もテクニカルのダマシ?でやられましたので・・・私の分析もそろそろ外れだしてもおかしくない頃なので、あんまり信用しないようにしてくださいね。

【今週は強い相場展開か?】
1,今週は保合に終始するか、下落傾向である。
2,今週は月曜日から押し目なく上昇が続く。
3,今週は前半13500円前後までの押し目を付けた後に後半上昇に転ずる。

今週の予想は難しいです。理由は内需と値嵩の動きが違うためです。どちらを強いと考えるかで、違った結論になりますので、あてにしないで読んで下さい。

1の保合・下落の可能性も20%程度はあると思います。が私は2と3の可能性が高いと考えています。2の場合は週の後半には一度調整にはいると考えられ、3の場合でも、月火と2日押し目を付けるか、月だけの押し目になるかは難しいですが、あえて予測すると月だけの可能性が高いように感じます。

今回は自信がないので、2か3は半々の可能性としたいと思います。要するに今週は1日〜2日押し目があったとしても強い相場展開を予想しています。

私の願望としては今週も前半は少し下がってくれたほうが、かえって私たちに押し目を提供して買い場を与えてくれて、今後の上昇に付いて行きやすくなると考えています。があくまでも私の願望であって、相場は押し目なく上昇?し、とても買い難い、イヤな相場展開になる?ということも考えられます。

●理由は・・・
1,N225TOPIXの日足のRCI,vx、ID1その他の超短期線(3日〜4日)等はもうすでに天井を打っていて過熱感があり、日足のRCIST,MACD等の中長期線(7日等)も天井圏にあること。
2,週足での指標もRCI短期線、ID1,ST,MACD各指標が天井圏にあり、強い相場の時のみ数週間上に張り付くことが過去にあるが、見方によっては何時下がりはじめてもおかしくない位置にあること。
3,松井証券などのデータでも金曜日に信用の売りの評価損率は-12.3%買いの評価損が-0.3%と限りなくプラスに近づき天井圏でありること。
4、NYのダウもナスダックも先週は大きく上昇し金曜日から下落し始めて、様々な指標が天井圏であること。
5,以上のように様々なオシレーター系の指標は天井にあり、一度大きく、下落するように見えるが、過去こうした大きな流れの転換点では指標が上に張り付いてしまうことがたびたびあったこと。
6、TOPIX、日経225共に25日移動平均線と75日線がゴールデンクロスとなり、過去の下値が25日線で止まり明らかに上昇トレンドに入ったと見られること。
7,内需の鉄をはじめ低位大型株が軒並みRCIその他の指標の超短期線は短期的には押し目を付けたように見えること。一部の過熱した低位株銘柄を除いて他の低位株はまだ上昇のトレンドに乗っているように見えること。
8,値嵩ハイテク銘柄もRCI超短期線は天井を付けて一度下がるように見えるが、移動平均などが上を向いていて、大きく下落する可能性もあまりないと考えられるのでN225もその影響を受けることが考えられること。
9,今回の上昇では強いかなと思わせても、毎日陽線を付けず必ず陰線を付けて下げるので、まだ疑心暗鬼になっていて全員が強気になっていないと思われること。
10.そのため先週でも信用の売りが増えて、買いとの倍率が接近していて、その弱気筋がまだ踏み上げられていないこと。今後二進一退の上昇が続いてくると、耐えられなくなって、売り方の買い戻しが急激に起こる可能性が今週から5月上旬?に起こりそうなこと?

●私の作戦・・・はしばらくお休みします。

●今週以後の展望・・・
いよいよ、3/15を大底とした上昇の第一弾の天井が近づいているような気がします。私は強気で15000円が目標?ですが、低くても14500円を付ける日が今週か又は来週、来来週になりそうだと感じています。

先週の鉄鋼株はとても綺麗に押し目を付けたように感じ、内需低位株を中心に大きく上昇すると考えていますが、ハイテク値嵩が反発しても戻り売りが多いため、N225が低位と連動して大きく上昇するのか?値嵩の動きの悪さであまりN225は上昇しないのか?がどうしても判断できません。皆さまどうお考えでしょうか?

現物ではもうすでに低位株で過熱感がある銘柄も出てきていますので、今から飛び乗る方は高値づかみにならないように気を付ける必要がありそうです。昨年の11月〜12月の底値の買いにくい所の鉄鋼株を買った人は既に2〜3割取れています。現物もオプションも同じですが、買い辛いときに買う勇気がある人のみご褒美があるのですね。

天井に近いところが一番上昇し、美味しいのですが「皆が熱狂し始めたら、危険信号である」ことを常に忘れないようにしたいものです。

●以前の私の質問・・・にS氏より2週間前にメールを頂きました。
S氏の了解を得て、皆さまの参考になればと、ここに載せたいと思います。様々な意見、ご批判を待っていますので、またメールなど下さい。

1,私は今後の上昇相場の柱は、鉄を初めとする低位の内需大型銘柄だと思うのですが、様々な掲示板、友人に聞いても、いや本命はハイテクになる。特に外人好みのハイテクが今後も相場の中心である。 等々の意見が案外多いのです。皆さまはどのようにお考えでしょうか?
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私も愛沢さんと同じ?で、チャート分析に重点を置いた見方をしていますので、内需株の月足に底離れしつつある銘柄が多いことより、指数の長期トレンドが上向きとなるならば、内需株が上昇の柱になる可能性は高いと考えています。ただ、3月28日からの調整完了後短中期的な上昇過程があれば、ここまで大きく売り込まれていた分、ハイテク株のリバウンドも期待できるのではないかと考えています。

2,今後の外人動向はどのような政治的決定をうけても、買ってくるに違いないと言う人と、いや外国人は日本の政治に失望して、買ってこないか又は売ってくる可能性も高い。と言う意見もあります。この緊急経済対策の評価、自民党の政策の評価も含めて、どのようにお考えですか?
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銀行の持ち株制限については、銀行の株式大量保有が金融システムの不安定要因であるとの認識より、日本経済にとって方向性としては間違っていないと思います。これが実現すれば、銀行の保有株は株式取得機構に譲渡となるでしょうが、それに対応して事業法人からの持合解消売りが加速することが考えられます。したがって、株式市場にとって短期的には不安定要因であろうとは思います。銀行の不良債権処理については、既存案件は2年、新規案件は3年以内に処理といっていますが、具体的にどうするのか全然みえてこず、現状では 評価のしようがありません。外国人の動向ですが、もともと外国人は日本の政治に期待などしていないでしょうから失望したことを理由として売ってくるということはないのでは?

3,アメリカの経済についてそろそろ下げ止まり、年後半の景気回復もあり得ると考えて楽観的な見方から、まだまだ1年以上の下落があると考える悲観的な見方までありますが、どう思われますか?
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あくまでチャート分析だけで判断するとNYダウの月足チャートは強く下げを暗示しているように見えます。仮にNASDAQに加えNYダウも本格的に下げてくると、米国の家計部門の構造を考えると逆資産効果から個人消費が大きく落ち込む可能性が高いと思っています。

4,今後の円相場について、アメリカ株の下落、日本株買い?などでそろそろ円安傾向は終わった。と見る見方からまだまだ円安は続くという考え方までありますが、どう考えたらいいですか?
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チャートからは未だ円安トレンド転換の兆しは見られません。円安トレンドになってから未だ半年と経っていないことを考えると、急激ではないにしてもまだまだ円安方向の流れは続く可能性が高いと思います。

5,今後の債券相場はアメリカ金利の低下、日銀のゼロ金利、銀行などの貸出先不足などでまだまだ上昇するという考えもあれば、日本の膨大な赤字からそろそろ暴落?の危険があるという考えまでありますが、どう考えますか?
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現在の日本企業の資金需要を考えると、まだ当面は需給要因による金利の上昇の可能性は小さいと思います。また、日本の政府部門の赤字を主因とする暴落ですが、未だ政府の累積赤字の水準が家計部門の金融資産を大きく下回っていることを考えると、財政赤字主因の債券暴落もまだしばらくは可能性は小さいと思います。

6、昨年から裁定買い残が増え続けていてこれが今後下落要因になると言う考え方から、全く心配していないと言う考えまでありますが、この残高をどう考えたらよいでしょうか?
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裁定取引は相場の動きを荒くする要因とはなっていると思いますが、現物市場先物市場をネットで考えた場合ニュートラルなので、中長期的には相場に影響しないのではないかと考えています。相場が上昇しているときは裁定による現物買いが目立ち、相場が下落しているときは裁定解消売りが目立つだけではないかと思います。

7、ゼロ金利政策、量的緩和をしても、まだまだデフレは今後も2〜3年以上続いていくという考え方から、こうした政策はある日突然に火がつき、案外早く、土地などの上昇?インフレがやって来るという考えもあります。皆さまはどのようにお考えでしょうか?
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ゼロ金利政策、量的緩和によってインフレが起きる場合、国民所得の増加過程が必要のように思えるのですが、企業や家計がお金を使おうとしない現状においては、いくらこの政策を続けても 国民所得の増加→インフレ はないのではないかと思います。現在の政策を続けている中で、何らかの環境の変化により個人消費や企業の投資が盛り上がれば、その時にはこの政策が急激なインフレをもたらすこともありえると思います。ただ、個人消費などが盛り上がるような環境の変化はしばらく期待できないのではないかと思います。家計がお金を持っているにもかかわらず消費が増えないのは、将来に対する不安が払拭できないからだと考えています。年金問題と財政赤字問題に決着がつけば、どのような形の決着であれ、個人消費は増えてくるのではないかと思います。